【島ゆりのワイン日和】国際的なワインコンクールの審査に参加して

May 21, 2018 at 11:21pm | by Logstar.jp

島ゆりのワイン日和 第18回

国際的なワインコンクールの審査に参加して

 

ワインを買うときに、ワインに「RP95」、「WS90」などの表記がついていることを見る
ことがあるかもしれません。これは、著名なワイン評論家や雑誌による点数を示していて、前者は「ロバート・パーカー」により95点がつけられたもの、後者は「Wine Spectator誌」による90点の評価。プロの評論家によるこうした評価は、消費者にとって購入の一定の目安になり、時には役に立つものです。


 今回は、ロンドン郊外でおこなわれる国際的なワイン審査会のひとつである「International Wine and Spirit Competition」(IWSC)にAssociate Judgeとして参加した体験をお話したいと思います。

 IWSCはワイン・トレードの本場イギリス発祥で、世界的に名が知れたワインコンクールです。ワイン生産者が自分のワインをエントリーし、ワインのプロから構成されるパネルにより、銘柄が隠されたまま評価され、金、銀、銅メダルとそれ以外に分類されます。ワインはメダルのシールを貼ることにより、IWSCの賞を獲ったことを明示できます。

 今回評価したのは、シャンパンと南フランスの赤白スティルワイン。パネルは5〜6人の審査員(ジャッジ)から成り、チェアを務めるのは、ワインの世界で最高峰の資格を持つマスター・オブ・ワイン(MW)の方でした。チェアの方が進行を務め、手早く、4時間くらいで、約60種類のワインを評価し、金・銀・銅・それ以外に分類します。

 他のジャッジは、イギリスを始めとしたヨーロッパのワイン商やソムリエ、オークションハウスなどで働くプロフェッショナルの方が多く、わたしのような日本人で、かつ遠方のカリフォルニア在住という参加者はあまりいませんでした。

 IWSCの場合、各ジャッジがワインについて100点満点で点数をつけ、それぞれが自分の点数を発表し、点数の平均で金メダル(90点以上)、銀メダル(80~89.9点)、銅メダル
(75~79.9点)、それ以外(メダルなし)に分類されます。

 意見が割れた場合は簡単に議論します。チェアの意見を参考に、他のジャッジが点数を微修正することもありました。ワインのプロといっても意見が必ずしも一致するわけではないですし、特にメダルがつくかどうかはその後の売れ行き等に影響を与え得る重要な決定です。そのためチェアが議論を先導し、皆の意見を聞きながら最終決定するプロセスは大事だと思いました。

 初めての参加でしたが、世界から集まるワインのプロと一緒にワインを評価する機会は、とても刺激的でした。定期的に、ベイエリアのワイン仲間とテイスティングをしていた経験が活き、また、ジャッジの方々は、私も取り組んでいる、イギリスが本拠地のWSET Diplomaという資格保持者が多いので、同じ基準でワインの評価ができました。