【島ゆりのワイン日和】ブドウの収穫の秋

October 17, 2018 at 11:57pm | by Logstar.jp

島ゆりのワイン日和 第22回

ブドウの収穫の秋

 

 今年も収穫の秋がやってきました。カリフォルニアのワイン産地でも、ブドウの収穫の真最中です。

 

 ブドウの生育や成熟、そして収穫のタイミングは、その年のお天気や気候により変わり、ブドウ品種によっても様々です。さらに、同じブドウ品種でも摘むタイミングによって、ブドウの香りやフレーバー、テクスチャ、タンニンなどが変化するので、生産者の希望するワインのスタイルによっても収穫のタイミングが異なります。

 

 あらゆる種類のワインを作っているカリフォルニアのワイン産地では、まずは例年8月に高い酸度が求められるスパークリング・ワイン用のブドウが収穫を迎えます。そして、成熟が早めのソーヴィニョン・ブランなど白ワイン用のブドウが続きます。赤ワイン用の黒ブドウの中でもカベルネ・ソーヴィニョンは遅くに成熟するブドウで、10月から(遅い時は)11月上旬に収穫されます。十分に糖度が上がるまで収穫を待つ「Late-harvest」ワイン用のブドウの収穫は12月になることもあります。

 

 収穫の時期でも日中は気温が高くなることがあるカリフォルニアのワイン産地では、まだ暗い早朝や夜間に収穫を行うことも。これは、「ナイト・ハーヴェスト」と呼ばれています。

 

 ブドウの収穫は手摘みの場合もあれば機械で行うこともあります。平地で広大なブドウ畑が広がるセントラル・ヴァレーなどでは、大規模のワイナリーが機械で効率的にブドウの収穫を行います。機械の良いところはその速さと、労働力を雇う必要がないことです。

 

 手摘みの場合は、より丁寧な収穫作業や全房での収穫が可能になりますが、収穫人を確保する必要が出てきます。高級ワイン産地のナパでは手摘みの場合が多く、また山の斜面に植わっているブドウなどは機械収穫に不向きです。ある調査によると、手摘みの場合は1エーカーあたり750ドル程度のコストがかかりますが、機械だと70~250ドルだそう(機械自体のコストは含まれていません)。

 

 もしこの時期にワイナリーを訪ねる機会があれば、ぜひ畑やワイナリーでブドウの味見をお願いしてみてください。しっかり成熟したワイン用のブドウは甘くてとても美味しいものです。ブドウは品種によって、味わいだけではなく、果皮の色や厚さ、房、葉っぱの形が違うので、よくよく見てみると面白いかもしれません。